・めんこ(面子)とビー玉 で発揮された勝負弱さ
子供の頃の遊び。鬼ごっこ、かくれんぼといったオーソドックスで誰でもできる遊びよりいわばワンランク上位(?)の遊びに、男の子の場合、めんこ(面子)とビー玉があった。
勝負の結果、戦いに使用しためんこやビー玉の所有権が移転するので、子供の世界の博打場が展開し、大げさな表現をすると、弱肉強食の世界が展開された。
近所のごんた(腕白の関西弁)坊主たちが、めんこやビー玉をするのを遠巻きにみていると、「やらない奴はあっちへいけ」などと威嚇される。やりたい気持ちがますます高まってくる。母に泣きつき、粘りに粘ってやっとわずかな小遣いを貰う。ようやく手にしためんこ数枚やビー玉数個をしっかり握り締め、賭博場へ足を運ぶ。
男兄弟がいなかったこともありルールも分からないし、まして勝つコツもわからない。ものの数秒ですってんからんになってしまう。「持ってないやつは帰れ」とまた威嚇される。泣きながら家に帰ると母にこっぴどく怒られ、二度とめんこやビー玉は買うなとダメを押される。
よく授業料といわれるが、その授業料を払う余裕がない時はどのように対処すればいいのか、豊臣秀吉のような才覚はなく、結局ワンランク上の世界に行くことは出来なかった。つい腰が引けるのだ。子供と時の原体験。今も駆け引きに弱いのは、生まれ持ったものだとつくづく思う。
※
めんこは、比較的ルールが分かりやすかった。自分のめんこを地面に叩きつけて、その風圧で地面においてあった相手のめんこをひっくり返すと、そのめんこは獲得できるというもの。悪がきたちは、めんこを山のように持っていて(私には現金にすると途方もなく巨額になるだろうと羨望の目でみていた)、地面に置くめんこ(風圧に強い)と叩きつけるめんこをわけていた。アメフトのオフェンスチームとデフェンスチームの分業ができていた。あるいは細工があったかもしれない。
これに対してビー玉のルールは全くわからなかった。相手のビー玉に自分のビー玉を当てて、外へはじきだせば勝ち(カーリングのよう)だと思ってやっていると、今のはだめと言われる。オフサイドのようなものに引っかかっていたようだ。穴もあってビリヤードのようなルールも適用されて、とても素人さんには勝てる世界ではなかった。
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