・「空飛ぶタイヤ」池井戸潤
三菱自動車のリコール隠し事件をモデルに描かれ、平成18年下半期の直木賞候補になった作品。その時の直木賞は「該当なし」という結果になったが、佐藤多佳子「一瞬の風になれ」、北村薫「ひとがた流し」、荻原浩「四度目の氷河期」など力作が並び,票が割れたものと思われる。
取材力と創造力がすごい。
かなり細かい情報収集をしている。モデル小説だからここらが命である。作者はこの小説舞台になる銀行の元行員で、銀行の描写はさすがである。
そうした情報を元に話を組み立てて行く。それぞれの立場で事故と立ち向かったり、問題に目をつぶったり、日常で起こりうるテーマばかりだ。長い小説につきものの中だるみもない。最後まで飽きさせることなく読ませてくれる。読み物としてはお勧めである。
でも、なにか引っかかる。何でも評論家気取りでけちをつける必要はないのだが。
ベースにできる実話があるのだから、物語の展開を考えるのは楽だ。かなり精緻に取材していると思うが、小説にしてしまうのだから多少間違いがあっても問題はない。モデル小説は何かプラスアルファーがほしい
水上勉の「飢餓海峡」や高村薫の「レディー・ジョーカー」のように実話は単なる材料で後は作家が自ら世界を作り出す。そういったもう少し独自性というか独創性がほしかった。桐野夏生の「グロテスク」・「残虐記」はやり過ぎだが。
PTAの片山。会社でも家でもこういう女性には勝てない。
勝気で負けん気が強い。自らの要求レベルと実力のギャップに苛立ち、その矛先を他人に向け、とにかく相手を攻撃することによって自分を守っていく。都合の悪い話は「聞いていない」、「関係ない」とわめく。おとっと。そんな愚痴を言う場ではなかったようだ。
<あらすじ> Books より転記
トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、近くを歩く母子を襲った。タイヤが外れた原因は整備不良なのか、それとも……。自動車会社、銀行、警察、被害者の家族…タイヤ母子死傷事故に関わった人それぞれの苦悩。そして、「容疑者」と目された小さな運送会社の社長が、家族・仲間のために、たったひとつしかない真実に迫る、試練と格闘の数か月! 「命」と「カネ」の人間群像、そして、巨大企業が犯した「罪」と「罰」を描く傑作企業小説。
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» 「空飛ぶタイヤ」池井戸潤 [ナナメモ]
空飛ぶタイヤ
池井戸 潤
大型トレーラーのタイヤが突如外れ、歩道を歩いていた子連れの主婦を直撃した。大型トレーラーをを製造した会社の調査によれば所有していた運送会社の整備不良が事故の原因らしい。運送会社に業務上過失致死容疑の捜査が入る。トレーラーの製造元であるホープ自動車にはなんの過失もなかったのか。運送会社の社長・赤松は、大企業ホープ自動車と闘うことを決意する。
分厚い本です。「引き込まれるから家事を終わらせてから読んだほうがいい」ってアドバイスを貰ってました。もう、本当に大変!... [続きを読む]
受信: 2008年2月 2日 (土) 22時18分
» 空飛ぶタイヤ [<花>の本と映画の感想]
空飛ぶタイヤ
池井戸 潤 実業之日本社 2006年9月
大手自動車会社のホープ自動車が、製造している大型トレーラーが、ブレーキを踏んだ拍子にタイヤが飛んで、歩道を歩いていた主婦と子供にぶつかり、主婦は即死する。運転していたのは、赤松運送の社員で、原因は整備... [続きを読む]
受信: 2008年2月 2日 (土) 23時00分
» 空飛ぶタイヤ 池井戸潤 [かみさまの贈りもの~読書日記~]
運送会社のトレーラーのタイヤが脱落し、歩いていた親子を直撃。死傷事故に至ってしまった。
果たして、事故原因は運送会社の整備不良にあったのか?
まだ記憶に新しい大手自動車会社のリコール隠し事件をモチーフとして、事件に携わった人々の苦悩に満ちた日々を描く長...... [続きを読む]
受信: 2008年2月 2日 (土) 23時29分
» 『空飛ぶタイヤ』池井戸 潤 [ほんだらけ]
空飛ぶタイヤ
池井戸 潤 2006/9/25発行 P.489 実業之日本社 ¥1,995
★★★★★
「生きるために、社会正義を曲げるべきか。たとえ死するとしても社会正義を貫くべきか。
経済的な問題に転じてしまえば、生き方の問題が残る。だが、生きるためには金がいる」
トレーラーから外れたタイヤが歩道を歩いていた親子連れを直撃し、33歳のまだ若き主婦は即死、側に居た幼い男の子も軽症を負うという痛ましい事故が起きた。
事故を起こしたのは、トラック八十台、年商七億、従業員90名を有する... [続きを読む]
受信: 2008年2月 6日 (水) 00時33分
» 「空飛ぶタイヤ」池井戸潤 [AOCHAN-Blog]
タイトル:空飛ぶタイヤ
著者 :池井戸潤
出版社 :実業之日本社
読書期間:2007/07/17 - 2007/07/20
お勧め度:★★★★★
[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]
トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。タイヤが飛んだ原因は「整備不良」なのか、それとも…。自動車会社、銀行、警察、週刊誌記者、被害者の家族…事故に関わった人それぞれの思惑と苦悩。そして「容疑者」と目された運送会社の社長が、家族・仲間とともにたったひとつの... [続きを読む]
受信: 2008年2月 7日 (木) 21時07分
» 空飛ぶタイヤ 池井戸潤著。 [じゃじゃままブックレビュー]
読み応え充分! 死亡事故を起こした運送会社、真相を究明するために経営の危機にさらされながら財閥系大手企業を相手に闘いを挑む。 大手自動車会社のリコール隠し?その内部でも、暴こうとするもの、妨害をするもの。 そして、そのグループ企業である銀行でも、善と悪の攻防..... [続きを読む]
受信: 2008年2月11日 (月) 17時01分
» 「空飛ぶタイヤ」池井戸潤 [本を読む女。改訂版]
空飛ぶタイヤ発売元: 実業之日本社価格: ¥ 1,995発売日: 2006/09/15売上ランキング: 86108おすすめ度 posted with Socialtunes at 2007/04/19
恥ずかしながら、直木賞候補にならなければこの作品に気づくことはなかったと思われます。
いいの発掘してきますね直木賞候補(受賞は手遅れ感があるのが多いけど)。
面白かった。日曜日、やることもあったのに放置して一日で読み切りました。
上下2段で物語的には長いんですが、長さと読む速さは比例し... [続きを読む]
受信: 2008年2月23日 (土) 23時01分

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