サウジ戦の余韻に浸っている。そこでもう少し。
1.デフェンスライン
北京行きの切符がかかった最終予選の最終戦。サウジは勝ちしかなかったが、日本は引き分けでも良かった。そのような条件のもと、日本もサウジも勝ちにいった。が、サウジは攻撃の時DFラインをハーフライン近くまで高く上げてきた。DFラインとFWの間隔が小さく、攻撃の際、画面にサウジの選手がたくさん映る。一方、日本のDFラインは自陣ゴールに近いところにはっていた。攻撃の際、DFラインが低いため画面に日本選手があまり映らない。サウジの攻撃は厚く、日本はやや薄い。
攻撃をしながらも有事に備えた、引き分けでもいい状況をよく理解した陣形だったと思う。
でも、この陣形。攻撃をしないといけない時も同じような気がする。A代表も同じだ。トルシエの時はDFラインを高くがコンセプトだったが。どちらがいいのだろうか。
2.クリアボールを確保するために
前半サウジに攻めまくられた時間帯があった。DFラインでボールを奪ってかろうじてボールをクリアする。しかし、クリアボールはサウジの2列目・3列目に簡単に渡ってしまう。の本はDFもMFも最終ラインに吸収されてしまっているので、この位置に選手はいない。
守備に人数がいるのもわかるが、なんとかならないのか。と思って見ていた。ボールをカットした後、相手の選手が多く目の前にいる。ボールコントロールの技術がものをいう世界かも。相手陣営へ深くサイドへ切れるボールが蹴れないだろうか。相手ボールだがスローインになるので時間が稼げる。
3.3人のディフェンダー
伊野波雅彦、水本裕貴、青山直晃の3バックは安定していたし、気迫もあふれていた。A代表は4バックを取ることが多いが、センターバックは人材不足。
ポリバレント(多様性)と言うことで、ボランチの阿部、今野を繰り回している。
オシムはこの3人を早くから招集している、五輪予選もあり、無理して使ってこなかったが、いずれA代表の軸にしようと考えていたのでないか。3人はオシムの期待に応えて成長してほしい。
4.アジアユースの選手たち
今回のU-22。3年前は当たり前だが、U-19だった。2004年9月にマレーシアで行われたアジアユース選手権。
参加選手は次のとおり。
GK:松井謙弥、西川周作
DF:増嶋竜也、吉本充志、水本裕貴
柳楽智和、小林祐三
MF:渡辺圭二、寺田紳一、中村北斗
苔口卓也、兵頭慎剛、船谷圭祐
中山博貴、高荻洋次郎、高柳一誠
FW:平山相太、カレンロバート、
渡辺千真、森本貴幸
なつかしい名前が並ぶ。今回のサウジ戦でベンチ入りした18人に入ったのは、西川(マレーシアでは控え)と水本と小林の3人だけ。ワールドユースで準優勝した小野、高原らの黄金世代がその後順調に成長し、ドイツワールドカップチームの中核になっていった(ドイツでは皆今一だったが)のとあまりにも対照的だ。どうしてだろう。競争の激しい世代なのだろうか。高柳の怪我の回復状況はどうだろう。
5.走るサッカー
U-20。皆うまいのだけどがむしゃらさに欠けていた。よって見ている観客の感動をうまない。それが、悪がき世代の柏木が入ってからチームが変わり始めた。サウジ戦はその成果の集大成のようでもあった。皆良く走った。かつての韓国のようでもあった。決定力不足は、A代表も同じ。しっかり走って、しっかり守って、かしこく試合をコントロールする。それがオシムの日本サッカーではないか。オシム。意識が戻ったら褒めてくれるのではないか。まだ格好をつける段階ではない。がむしゃらに走れ!
6.北京行の切符を使うのは
今回のメンバーで北京行きの切符を獲得したが、この切符で来年8月に開催される北京五輪に行くメンバーは当然異なる。前回アテネ五輪予選はセントラル方式だったが、UAEラウンドで集団食中毒にかかり苦しい戦いを勝ち抜いた。この推進力だったチームのキャプテン鈴木啓太はアテネへいけなかった。
五輪は18人しかメンバー登録できない。いろいろなポジションをこなせる選手が有利だ。ただ多様性にこだわり専門性にかけたチームになって失敗したアテネの例もある。
怪我でベンチ入りできなかった梶山も戻ってくるだろうし、なんと言ってもオーバーエイジ(トルシエのシドニーはうまくいった。山本のアテネは失敗した)で3人枠がなくなる。
柏木、梅崎、森島、内田ら続いて下の世代も元気だ。
オシムジャパンはアテネ世代が中心だ。是非北京だけではなくA代表定着を目指してほしい。オシムジャパンは成長した君たちを待っている。
オシム!!!!。
<関連記事>
2007年11月21日 「サッカー サウジと気迫の引分 北京五輪出場決定」
http://yamaken38.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_6e65.html